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地下鉄はベトナムに何を持ってくるか?

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※ホーチミン地下鉄1号線路線図

 

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※ベンタン地下駅ターミナル予想図

 

▼地下鉄1号線と東急電鉄
サイゴンで計画中の地下鉄1号線がBinh Duong新都市まで延伸されるかもしれないというニュースを読みました。

ホーチミン市に隣接するBinh Duong省は日本をはじめ多くの国から多額のFDIを誘致し、南部地域の一大生産拠点となりつつありますが、旧来のBinh Duong省の政治・経済の中心を新しく開発した新都市に移し、より一層の拡大を図っています。

そこで東急電鉄は、Binh Duong省の土木建設業の大手Becamexと合弁企業を設立し、新都市の一部地区に高層、低層の住宅と商業施設を中心とした不動産開発に着手し、既に第一期の高層住宅「Sora Gardens」 (約400戸 専有面積67m2~105m2 平均価格$1,000/m2)の販売を開始しています。

東急電鉄の投資が正式に決まってから、当時の羽田国交省大臣等、日本政府からの要人も省人民委員会を度々訪問し、この開発の後押を表明していた官民鳴り物入りの投資案件です。

もともと地下鉄1号線は日本のODA案件でもあり、この地下鉄延伸計画も、東急電鉄の開発に合わせ、強力な公共交通インフラのバックアップを、という意図であることは言うまでもありません。

 

▼ベトナムの公共の交通機関
ベトナムの公共の交通機関といえばバスとタクシーの二つのみ。多くのベトナム人は費用も考えて、移動といえばバイクに頼っています。公共交通機関を乗継いで、徒歩で目的地に向かうという発想の無いベトナムでは、街を歩くベトナム人は多くはありません。しかしながら雨季のあるベトナムでは、雨が降る中でのバイクによる移動は、かなりつらいものがあります。そこで、生活に余裕のある層は自動車へと移動手段を移していきますが、2012年現在ホーチミン市の車とバイクの合計台数は既に580万台、これに周辺の省からの100万台のバイクや車が加わり、毎日市内を動き回っているため、貧弱な道路整備と交通規範の欠如によって毎日いたる所で大渋滞が引き起こされています。

この解決のために、政府は、道路の拡張整備、駐車場の開発、立体交差、新しい橋、そして現在の交通手段を変革するための公共交通機関への投資、地下鉄、モノレール、バス、タクシーを有機的につなげる移動手段を模索しています。

拡大を続ける都市、その機能を維持拡大するためにはインフラへの投資を続けなければならなりませんが、この交通、移動関連への投資だけでも海外からの資金協力を利用しなければ実現することが不可能な現状です。

 

▼地下鉄に乗って通勤?
農耕社会であるベトナムに暮らす人達の生活圏は極々狭く、サイゴンに住む人でハノイに行ったことがない、またはその逆という人には日常的に出会います。たぶんホーチミンに隣接するBinh Duong省に暮らす人の中でさえも、まだ一度もサイゴンに行ったことがない、という人がいると思います。

仕事は自宅や近所で、日々の買い物も近くの小さな市場で、という生活であれば、決まった時間に決まった場所まで移動する必然性はありませんでした。

そんなベトナムでも大都市が生まれ、これまでと全く異なった規模のお金が動き、利益が生み出されています。会社に通い、毎月給料をもらうことが日常となる生活が確立し、ある意味羨望の眼差しで見られているのも事実です。

いつの日か、ベトナム人も郊外にある家からサイゴンにある会社まで、通勤バッグを片手に、片道1時間かけて出勤し、終わればまた1時間かけて家路につくという生活が始まるかもしれません。

でも、今は、そんなベトナム人は、全く想像できませんが…

2013-06-10 | Posted in Topics, ベトナム事情No Comments » 

 

ベトナムにモダントレードは必要か?

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※ホーチミンの街中、何処にでもよく見られる風景

▼情報戦を制するもの、買い物に勝つ
幅2m弱の歩道が、毎朝ちょっとした市場となります。

売られているものは、野菜・果物・魚・肉と言った食材から日用雑貨・洋服まで様々で、毎日の買物に不自由はしません。

どの店にも正札は無く、高い、安い、の値段交渉があった後、買う客もいれば他の店を覗きに行く客もいます。これが毎日朝から晩まで繰り返されます。

売る側は毎日同じ場所に店を広げ、買う側も毎日同じような品物を買いに来ているにもかかわらず、毎日高い、安い、の一悶着。なぜでしょう? 「毎日同じ値段とは限らないから」です。

食材以外でも仕入先の価格は、需給バランスにより毎日のように変わるため売値も変わります。

店に立つ人も毎日同じとは限りません。いつものお母さんに用事があれば親戚の娘に入れ替わり、普段仕入に専念しているお父さんも売子として店に立ちます。

同じ場所の同じ店、同じ品物でも微妙に値段が違うことはよくあるため、毎日のように同じ問答が繰り返され、サイゴンの日々の暮らしが進んでいきます。

「なんと面倒くさい」「なんと非効率な」と思う方も沢山いるでしょう。

お店の人と会話を交わすことなく、レジで決められた価格を支払うという日本での生活からはほど遠いため、ベトナムの暮らしに馴れない人にとって、ここでの買物は簡単ではなく、しばしば「ぼられた!」という言葉を耳にします。

確かに事情の分からない外国人だと見ると法外な値段をふっかけてボロ儲けを企む卑しい性根の商売人もいますが、その一方で多くの商売人達は、たとえ店は路上の敷物一枚の上であろうと、矜持と誇りを忘れてはいません。

そうは言っても毎日の買物に値段の交渉を一つずつしなければならないのはストレスのもと、だからこの国の女性達は、顔を合わせれば色々な品物の値段の情報を飽くことなく話しあっています。 曰く、あそこのエビは安いけれど新鮮さではここの店のほうが良い、あそこの肉屋で売っていた豚肉はどうも中国からの輸入品らしい、時間のある限り買物情報の交換。だがその情報なしでは売手との交渉は不可能、情報戦を制するもの戦いに勝つ、これが世の習いとなっています。

 

▼発展するモダントレードと路上店舗
そんなベトナムにも今では外資のモダントレード、地場のモダントレードが次々と新規出店を重ね、コンビニも都市部では当り前になってきました。独・仏・韓国・マレーシア、そして日本と小売業のベトナム進出は花盛り。

METRO Cash & Carry, Big C, Lotte Mart, Parkson, Aeon, Family Mart, ごく普通の人が毎日、日用品、食材を求めて店内はかなり賑わっています。

地場小売、伝統的な市場、家族経営のパパママショップが小売業の主体で、流通在庫のないこの国では売る場所がそのまま倉庫であり事務所であり会社です。後方の体制と現場である店舗という図式がないため、進出する外資は大手小売業として仕入先開発・物流組織・在庫管理システム・品質管理・従業員教育等々なすべき体制を全て自前で作り上げる事が必要となります。

モダントレードといわれる業態は、店の背景や後方に膨大な量と質の仕事を併せ持ち、関係する全てが一つの店を支えているからこそ、買う側は品物の安全性や品質を信じ、安心して店が提示する価格を疑うこと無く、満足して買っていくこととなります。

さて、毎日買い物をする人達は何を決め手に売手にお金を払うのでしょう?

値段の安さ・品質の良さ・安心感・家から近い・店が清潔・売手をよく知っている・店の歴史が永い・アフター・サービス・売り子が美人で愛想が良く親切、等々。

それぞれの理由から決めているはずですが、そこにあるのは自分のお金を払い、品物を手にしたことで得られる充足感や満足感。売手の顔と仕事の中身がよく見えれば見えるほど、自分の決定に自信が持つことができ満足できるのではないでしょうか。

メコン・デルタに住む親戚が育てたジャック・フルーツは、毎朝、サイゴンに来るバスに載せられ、昼前に近くのバスターミナルに到着、おばさんはそれをセ・オム(人力車)に乗せて通りまで運び、皮を剥き、道を通る人たちに売りさばきます。収穫から販売まで全ておばさんの手の内で成り立っています。

同じく、エビを金盥の中で売りさばく おばさん。生まれ故郷の海辺で捕れたエビはトラックの荷台に据えられたドラム缶の中で酸素を与えられながら生きたままこの通りまでやってきます。生産から販売まで全て自前の商売です。

この国の殆どの小売で生きる人達の商売は似たり寄ったりの体制で、旧正月の休み以外年中無休、毎日毎日狭い商圏の人達の身の周りに欠かせない品物を提供し続けています。買う人達は売手のそんな背景、事情を毎日の買物の中の会話で解き明かしながら相手を信用してお金を払い品物を手に入れていきます。売手は自分が扱う品物の価格と品質に自信を持ち、もし何か問題が起これば全ての責任を取る覚悟で毎日決まった道路傍に店を広げています。

モダントレードが、その大規模な組織と豊富な経験から 良質の品物を安い価格で、衛生的で魅力的な店舗環境とともにベトナム全土に拡がって行くことにより、消費者が得る利益は計り知れないことでしょう。だが同時に このベトナムの小売のおばさんたちが提供している、魅力的な「顔」のハッキリと見える商いの持つ楽しさと価値も共存するものと確信しています。モダントレードが発展すればするほど、売り手と買い手が顔を合わせ、直接に触れ合い、言葉を交わす小売という商売が如何に重要であるか、本当はベトナム人が一番よく理解しているのではないでしょうか。

毎日、朝早くから道の傍らにビニール・シート一枚のお店を拡げるおばちゃんたち、今日も元気で沢山売れますように!

2013-04-11 | Posted in Topics, ベトナム事情No Comments » 

 

ベトナム人であり、この国の人ではない「越僑」 ”Viet-Kieu”

▼旧正月の定番 ”Paris By Night”
旧正月の夜にボォ~っとテレビを眺め、DVDを観る時間、そんな時の定番は “Paris By Night” ベトナム版歌謡ショー!

1983年に始まったこの海外在住ベトナム人越僑の歌あり踊りありの大パーフォーマンスは、それぞれの時代とともに今年既に109本のエピソードを重ねる一大ヒット番組となりました。但しベトナム国内では正式には販売できない、といってもなんでもあり、のこの国の事、コピーDVDは街中に溢れかえり、特に南部では誰もが知る人気のDVDとなっています。もちろんYouTubeでも沢山アップされて気軽に楽しむ事が出来ます。

年によって色々なパターンがありますが、近年はラスベガス等のカジノ・ホテルでのショウ形式が多く、観客も「一世一代晴れ姿」という感じで着飾って登場し、観ているだけで飽きません。在米越僑の間ではこの”Paris By Night”を観に出掛ける事が一つのステイタスでもある様子。合わせて登場する歌手、芸能人の整形の度合に留意してみると、鼻はまず100%かと…..

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※Paris By Night No.106 DVDカバー写真

▼海外国籍海外在住のベトナム人、越僑
越僑、それは海外国籍、海外在住のベトナム人。1975年のサイゴン陥落、南ベトナム政府の消滅、その時多くのベトナム人達が産まれた国を捨てました。行く先とコネとお金のある人達は飛行機や船でアメリカへ・フランス・オーストラリアへ、そして何もない多くの人は漁船であてもなく海に乗り出し、行き着いた異国で暮らし始めました。 40年近く経った現在では100以上の国と地域に450万人が暮らします。その内40万人以上の人たちが先進各国で、科学者・専門職、大学・研究所での研究職として働き成功しています。

旧正月前、サイゴンのタンソンニャット空港、入国ゲート前の出迎えの人々の混雑は激しくなり、今年はなんと越僑専用の税関レーンが空港内に設けられた程です。同じ便に乗り合わせた時、あの膨大な量の手荷物(殆どが親類縁者へのお土産)に驚くとともに、その列の後ろに並んでしまった時の絶望感と言ったら半端ではありません。「故郷に錦を飾る」という言葉が頭に浮かびます。

 

数字を上げてみると「越僑」は、

  • 100以上の国、地域に450万人が居住
  • 40万人上の科学者、専門家、大学、研究所の研究者を要する
  • 2012年の海外よりベトナムへの送金総額約100億ドル(2012年のベトナムへの海外直接投資=FDI総額は約120億ドル)
  • 2012年現在2000以上のプロジェクトに総額60億ドル以上を投資
  • 1993年以降の海外からの送金総額は約700億ドル(これは同期間のFDI総額と比較して72%に当たる額)

つまり、毎年世界各国からこのベトナムへの海外直接投資の額とほぼ同程度の送金が在外越僑の手で成されているということになります。何しろキャッシュですから これはもう無視出来る数字ではありません。ベトナム・ドンという通貨は国際通貨ではないため、これがなければ海外との貿易で支払うドルも底をつきます。

そしてこの巨額の送金は誰かの生活を助ける為の援助ではなく、ベトナムにいる親戚、縁者の手によってこの国の各種事業に投資するための資金となっています。ベトナムの人達は、資金を手元に置いたままや銀行に預けたままにはしません。資金があれば何らかの方法でこれを増やすことをまず考えます。それは不動産投資、製造業、流通、飲食、小売、代理店、観光、リゾート、果ては物売り屋台に至るまで、ありとあらゆる分野への投資が大小を問わず行われていきます。

 

▼ベトナム政府と越僑
当然ベトナム政府はこの力を取り込みに動きます。

外務省の中に、The Ministry of Foreign Affairs State Committee for Overseas Vietnameseという委員会が組織されました。越僑側のThe community of Overseas Vietnamese と協調して2009年、2012年と2回の政府主催の越僑会議を開催し、1000人以上の海外各国越僑事業家を集めた会議で更なる越僑資本のこの国への投資を画策します。 ここがベトナム政府のしたたかさで現実的対応がよく見えます。かつての敵国でも利点があれば付き合う、一度国を捨てて出て行った人間でも役に立てば迎え入れます。

国が越僑投資を後押しするのもその経済力がこの国にとって大きな影響を持つためです。ベトナムの将来にとって、世界中で暮らし、事業を展開する越僑の経験・能力・知識が必要だからこそです。

越僑の投資の多くは不動産投資に魅力を感じています。一世の世代は年老い、齢を重ね、故郷に戻り人生を終えたいという意識も強くなり、実務は二の次、ノスタルジックな感情が強いようです。二世世代は現在30歳から40歳が中心、現在のベトナムの経済状況を他の東南アジア各国と比較・研究し、絶好の儲ける機会と捉えて積極的に投資機会を探し、実行しています。

 

▼ベトナム人と越僑
一方で受け入れるこの国の人達の感情はやや複雑です。羨ましい、だが、一旦は国を捨てた人達との蔑み、自分たちだけいい思いして、という実際の生活を知らないやっかみ等々の感情が入り混じり、差別はしないまでも区別は確実にしています。南と北のそれぞれの人々の受け止め方の大きな違いもあります。長い時間を他国の文化の中で過ごし、生まれ育った世代は、ベトナム語は話すけれどベトナム文化の範疇に生きる人とは言えません。生活の仕方の彼方此方での軋轢は必然、そこからまた新たな区別が発生していきます。

お金や発展を考えれば受け入れたい、しかし顔かたちや言葉が同じでありながらその思考、行動様式が異なることへの反発は数多くの批判と否定が生まれます。

越僑の側も、異国に渡ったこれまでの人生は容易ではなく、底辺から伸し上がったその経験をあからさまに故郷の人達に語ることはありません。弱音を決して他人に吐かないベトナム人の性格は何処で暮らしても変わることはありません。

 

ベトナム以外の国籍を持ち海外に暮らすベトナム人、越僑。その影響と役割は、この国ベトナムにとって想像以上の大きな存在となっています。

2013-03-21 | Posted in Topics, ベトナム事情No Comments » 

 

ベトナムにスタバがやって来た!

▼ベトナムのコーヒー文化
スタバがサイゴンにやって来た!2013年2月1日、香港のマキシムズ・グループと提携し、ニューワールド・ホテルのすぐ近くにスターバックス ベトナム1号店がオープンしました。行列も出来る騒ぎで、今後数百店の展開をベトナム国内で目指すというニュースも流れています。

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アフリカから中近東~ヨーロッパへと伝わったコーヒーは、ヨーロッパ各国が植民地化を進める東南アジアに持ち込み、ベトナムのコーヒーの歴史も1862年のフランス統治から始まっています。宣教師がベトナムの気候風土に合ったロブスタ種を持ち込んだのが始まりと言われています。現在、ベトナムはブラジルに次いでコーヒー豆生産では世界2位、本国のスターバックスはコーヒー豆をベトナムから既に輸入しています。永い時間の中、珈琲の味を、そしてまた珈琲を楽しむ場所をめぐり、珈琲の文化がこのベトナムには存在します。

▼サイゴン カフェ事情
サイゴンでの喫茶店のカテゴリーをまとめてみると

*路上コーヒー店:
道端、パラソル、プラスティックの椅子

*路面店エアコン無し:
一応テーブルと椅子、半野外

*路面店エアコンあり:
普通のテーブルと椅子、大音量音楽、サッカー中継、中でトランプ博打御開帳

*大規模店:
うるさい音楽、綺麗なウェイトレス、ミュージッククリップ、パティオ・庭風の野外席、

*外資系コーヒーチェーン店:
独立店舗及び商業施設内テナント

*ホテルの中のコーヒーラウンジ

といった所でしょうか。

上から下までの価格差は南部で一般的に飲まれるアイス・コーヒー“カフェ・ダァ”で15倍程、8000ドン(約35円)から12万ドン(約540円)くらいまでとなっています。

相手の会社とカフェで会うことになると得てして大人数になります。こちら側も複数、相手側も複数、それに初対面のケースであれば、必ず仲介する共通の知り合い、友人が同席。これも複数の場合が多いため、これだけでも最低で6人になります。カフェで仕事の顔合わせといえばあまり具体的な仕事の内容の話にはならず、ある意味お見合いとなり、相手がどういう背景を持っているかを探りあいます。

出身地は北か?南か?中部か?家庭環境は?共通の友人は?党と関係があるか?政府組織とのコネは?政府、役人の高位の人間との繋がりは?銀行関係は?時間を掛けて当たり障りの無い話の中でお互いを探っていきます。

当然時間は長くなるため、飲み物、軽食、お茶、時間によってはビールも登場します。

最初は5,6人で始まった顔合わせが、時間が経つにつれ10人、12人と増えていき、それに対応できるように簡単にテーブル、椅子をつなげてレイアウトを変えていきます。

恋人同士の場合、これはもう唯一つ、他から隔離された二人だけの空間の必要性だけです。昔の同伴喫茶的なコーナーもあって二人掛けのソファがひとつの方向を向いて並び、さり気なく置かれた観葉植物などで視界が遮られている、なんとなく恥ずかしい雰囲気。珈琲の味わいよりは優先されることがこの世の中には沢山あるようです….

市内の中心部、目抜き通りには、雰囲気の良い落ち着いた店もあります。エアコンも程よくきき、椅子もテーブルも上品で、一人で仕事をする人も多く、ノートブックを持ち込みWi-Fiに接続、軽食メニューも用意され長時間滞在も可能です。声高に株とか土地とかの話をするうるさいお客やあぐらを組んで座る行儀の悪いお客もいません。そんな洗練されたモダンな空間で商談や仕事をゆっくり進めることが可能です。

目的もなく時間を潰すための珈琲というのもあります。大音量の音楽に若く綺麗なミニスカートのウェイトレス、タバコを燻らしながら大画面のTVに映るサッカー中継に興じ、時にはトランプ賭博も開帳されます。そして極めつけは、とある特別の目的を持ってお客も来店し、ウェイトレスもその目的を理解しつつ交渉事に当たる、というカフェもここ社会主義、共産党独裁のベトナムに存在します。

様々な生活の場面で使う時の目的、気分に合わせて選べる多種多様なカフェがベトナムにはあります。スタバの登場でカフェの選択の幅がまた一つ増えて喜ばしいことだと思いますが、ただそれだけではないかと思います。新しいモノ好き、見栄っ張りのサイゴンッ子は、とりあえず1回は5万ドン(約220円)のコーヒーをスタバ飲みに行く事と思いますが、今後、カフェ激戦区のベトナムの中で、スタバがどのようなポジショニングとなるのか注目してみたいと思います。

2013-03-03 | Posted in Topics, ベトナム事情No Comments » 

 

ベトナムの人たちは本当にテレビが好きなのか?

▼1日平均テレビは229分、インターネットは50分、新聞は16分
ベトナムの人達の朝は早く、こちらがまだ深い眠りの中にいることなどお構い無しに朝5時頃になると、毎日サイゴンの路地の家々から爆大音量でテレビの音が溢れ出てきます。

テレビが目覚ましや時計代わり、朝起きればテレビ、昼寝の時間を除き夜寝るまで、家に誰かがいる間は基本つけっぱなしの生活。テレビが好きというよりは惰性、それが日常の習慣です。眼が悪くなるとか気に掛けることもなく、部屋の電灯を消して、皆で見るともなく眺め、おしゃべりをし、何かを口に運んでいます。 最近では、それにPCが加わっているのがごく普通のベトナムの都市部に暮らす人の生活、テレビとPCとがお友達、そんな風景ももう当り前となりました...

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今年の1月初め、ニュースの中にKantar Media VNという調査会社によるベトナムのテレビ広告をめぐる概況を伝える目的で書かれたものに目が留まりました。 http://goo.gl/v69st

曰く、

*印刷媒体、ラジオ等が伸び悩む中、テレビ広告は前年比30%増。

*ベトナムの90%の世帯がTVを持ち、27%の世帯が2台以上を保有。

*1日平均229分テレビを視聴。インターネットに割く時間は50分、新聞には16分。

*広告を1000人に届けるコストを比べれば他の媒体よりも安上がり。

*調査に応じた15~54歳までの世代の64%の人達が、テレビ広告が自分達の買物に大きな影響を与えていると回答。

*15~24歳の年代層ではインターネットを使う時間がテレビを試聴する時間を上廻っている、しかし、ネットに使う時間が増えている分だけTVを見ている時間が減っている、という明らかな証拠はない。

と、「かなり実感に近いな」と言うのが正直な感想です。

▼都市部ではケーブル・テレビが主流
1996年ベトナムと付き合い始めたころ、テレビのチャンネルは3つ程、朝放送して昼は休み、また夕方から放映開始、その時代でも街中の屋根にはテレビのアンテナが林立していました。

今は、ケーブル・テレビが都市部では主流です。一ヶ月400円で70チャンネル、世界各国の番組を観ることが出来ます。インターネット・テレビも普及し始めました。他の技術的な事柄と同じく、白黒テレビ普及の段階を飛ばして、いきなりカラー、薄型、インターネット・テレビへ、ここでも「技術の中抜け現象」がおきています。

ベトナムの人達との会話で気がつくことは、テレビから得ている情報の量がとても多いことです。遠い外国のことを良く知っています、最新のファッションについて、化粧品について、流行の音楽について、色々な分野の“有名人”について、世界各国のサッカーの勝敗から、政治、経済の動向についてまで、、、知っている、知っている。

もともと口コミによる情報を最重要視して暮らしていたベトナムの人達に、テレビは別の価値基準を提供しました。即ちテレビに出ていることへの「信用」、それがそのままこの国のテレビ広告の効果を高めている原因だと思われます。1986年のドイ・モイ政策の開始によって「外国企業が急速にこの国に進出を開始した時期」と、「テレビの家庭への普及」「コンテンツの拡大」とは時期を同じくしています。当然の如く外国企業のテレビ広告が溢れることとなり、名前さえ聴いたことのなかった外国の商品を人々に印象付けていき、そこから「信用・ブランド」が生まれてきました。

しかしながら1党独裁のベトナムでは、毎日のニュースの時間、どのチャンネルに合わせても同じ一つのニュース番組が提供されます。流れていくまま反芻されない情報、検証されない知識をひたすら吸収してしまう事への危うさをそこには感じます。が、ベトナムの普通の人達と接していると、皆、テレビなどにはこれっぽっちも期待していないようにもみえます。こんなものは自分が影響されるようなものではない、自分はもっと賢く強い、という自信に満ち、表面的にはどのような物でも受け入れながら、自分なりに解釈・理解する、そんなふうに思えて仕方ありません。ある意味、極端に自己中心的な姿勢ではありますが、しばしば そこにベトナム人達の計り知れない強さを感じます。

だが、それでも、9000万人の人口を抱えるベトナムのテレビはまだまだ強い!

※弊社では2013年「大奥」「花ざかりの君たちへ」「家政婦のミタ」などのドラマ、「新婚さんいらっしゃい!」など日本のコンテンツをベトナムで積極的に展開していきます。

2013-01-24 | Posted in Topics, ベトナム事情No Comments » 

 

ベトナムの集合住宅プロジェクトの悲惨な現状は何が原因か?

はじめまして、マックアンドサンクの吉田です。

弊社では現在、ベトナムに進出する企業のお手伝いをさせて頂くと共に、現地企業と合弁で3社の経営に携わっています。そこでは、ベトナムの様々な地域・業界・会社・役職の人々と、また100名以上のスタッフたちと日々向き合うこととなりますが、それは日本と異なる価値観・慣習との戦いでもあります。

昨今、「アジアを取り込め」と盛んに見聞されますが、過去15年間のベトナム人との付き合いからビジネス成功の要は「取り込む」のではなく「溶け込む」事が最も大切なのではないかと学びました。

このコラムでは、ベトナム進出支援の情報として直接的なお役には立てませんが、日本にはなかなか伝わってこないベトナム社会での出来事・現象を通じてベトナムという国、また愛すべきベトナム人の良い面、悪い面をお伝えしていきたいと考えています。このコラムを通じて少しでもベトナムという国に溶け込んでいただき理解を深めて頂ければ幸いです。

▼「こんなに沢山アパート造ってしまって一体誰に売ればいいの?」という悩み…

ベトナムでこのところ新聞紙上を賑わしている「普通の人にとても買えないような売値の住宅を沢山建てたものの、景気が悪くなって買う人がいない、一体どうすればいいの?」と言う話題。

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※ホーチミン市内1区 目抜き通りから一本入ったこのプロジェクトは、もう2年近く止まったまま

好景気に舞上がっていた頃は、皆、銀行から高い利子で資金を借りて、自分で住む為では無く将来の値上り・転売での利益を見越して、また他人に貸して収入を得る事を目的に20万ドルくらいするアパートを大きな借金をして買っていました。

勿論ベトナムでは基本的に全ての土地はお国の物、外国人は家を買う事は一部の例外を除き出来ません。

プロジェクトがまだ少ない頃は当然良い儲けがありましたが、それも束の間 売物件は増え続け、価格も高止まり、転売の利ザヤ稼ぎも難しくなり、貸すにも借手の数が限られている(借手の多くは外国人)。なかなか簡単には行かなくなりました。

そこで当然売れなくなり、建てている側の資金が廻らなくなる。何故かといえば集合住宅プロジェクトは、現地にまだ何も建たないうちからモデル・ルームを作って販売し、現金を得て、その資金で次の建設を進めていくからです。銀行からの資金の調達金利も高く利子負担も激増するため、売行不振は即ちプロジェクトが止まることを意味します。

そんなこんなで、サイゴン、ハノイの周辺には建築途中で放置された集合住宅の残骸が建ち並ぶ状況となりました。

政府はこれを何とかしなきゃ、バブルがはじけて日本みたいな状況になる、どうしよう?という困った状況が続いているのが2011年から2012年です。

少しでもまともにこの件を考えれば、平米当たりの販売単価が$2000なんていう住宅がそんなに沢山売れるのか、という素朴な疑問に気付くはず、もともと買い手がいない市場に高価なものを建てて売ろうとするのだから無理な話でした。

▼さてどうしたものか?

まずは月収1000ドルクラスの人が普通に買える住宅を開発、計画することをしなければならないと思います。必要であれば現在進行がストップしているプロジェクトの用途を変更するなど、かなりの荒療治が必要かもしれません。購入者の為に、日本で言えば住宅金融公庫のような、長期・低金利の金融システムを作りサポートすることも必要です。(果たしてベトナム人が20年、30年という様な長期のローンを組む気があるかは別問題として)

普通に働く今のベトナム人、特に都市部で働く人たちに「お金があったら何がほしい?」と聞けば100%「自分の家」と言う答えが帰ってきます。しかし正直なところでは、皆、自分の住宅を持つ事は一生かかっても不可能だと半ば諦めています。買うための具体的な可能性が全く見えないからどうしていいのか判らない、働いてお金を貯めるにしても一体いくら貯めたらどの程度の家が手に入るのか想像出来ない。働くことの目標が設定できずに、意味が見出せない、これはとても悲しいことです。

その事が都市部に棲む人たちの、ある意味刹那的な生き方、携帯やスマフォをどんどん新しい物に替えていく、バイクを新しくする、といったような消費の仕方になって現れているのかもしれません。

もし、月収1000ドルクラスでも住宅を持つ可能性がある、そう気がつけば頑張ってそこまで、という人達も出てくるでしょう。そして次には月収600ドルクラスの人達にも可能性を、と拡げていけるシステムとして持続的に実行して行く事が出来れば、ベトナム人の住宅に関する考えも随分と変わったものになっていくと思います。

結論は簡単な話になってしまいますが、普通の人が普通の生活をしながら買える可能性のある住宅を供給する、そんなプロジェクトに注力することです。

お金持ちの人が投機のために売り買いし、転売し、利益を上げる、そんな目的を主眼においたプロジェクトなど誰も相手にしない、そんな矜持を保つ、その価値を考えていくことではないでしょうか。

言葉で言うのは簡単ですが、現実の道程は本当に遠いと思われます。

さて今年2013年、ベトナムはどう動いていくのでしょうか、見て行くことにしましょう。

2013-01-17 | Posted in Topics, ベトナム事情No Comments » 

 

WEBプロモーション

ベトナムは日本に比べて、メディアの数が多くないため限られたメディアの中で、効率よくプロモーションすることが必要です。

日本と同様に掲載されている情報の信頼性の高い「新聞」、趣味嗜好性の強い「雑誌」、より多くのリーチが望める「TVCF」。その中でも日常的に利用し情報収集ツールやコミュニケーションツールとして利用されているFacebookをはじめとする「SNS」を活用して、消費者が能動的、受動的に接触するメディアをバランスよく出稿しつつ、口コミや情報拡散を狙います。

特にFacebookは世界的に見ても非常に効率のよい媒体と成立しており、ファンの獲得から囲い込むまでの双方向のコミュニケーションが重要となります。


Facebookの活用が成功の鍵!!

ベトナムのFacebook利用者は2014年11月の「英GlobalWebIndex」の調査によると、世界第10位2,500万人(日本は2,100万人)を超えていると言われています。人口が約9,000万人となりますので、約28%が利用していることになります。

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現状、ベトナムにおける最大のコミュニケーションツールとして成長しており、調査対象の43%の人が「Facebookを見て、商品を購入した・サービスの会員になったことがある」というデータからも、新規顧客獲得や顧客の囲い込みとしてFacebookを活用できるかがポイントとなります。


ベトナム語のFacebookページ制作・運用をサポートします!

ベトナム現地でのプロモーションとなるため、当然ベトナム語での制作・運用となりますが、ベトナム語のみの表記となるため「内容が分からない」「コメントへの対応が遅くなってしまう」などの懸念がありますが、マックアンドサンクでは現地ベトナム人の専門スタッフが丁寧に対応をします。
ページ制作や運用マニュアル製作時に日本語のみのやり取りで内容を固め、運用を進めていきますのでストレスがありません。
また、コメントやメッセージなどの問合せなど、一定期間でレポートとして日本語で内容をご報告することで、運用状況を把握することが可能です。

Facebookページ制作・運用料金
Facebookページ制作 50,000円~
Facebookページの運用管理 月額30,000円~


Facebook広告の出稿・運用もお任せください!

Facebook広告とは、Facebookの右サイドバー・ニュースフィード内・モバイルに表示される広告で、ユーザーがページを切り替えるたびに、もっとも適した広告が表示され、配信設定も細かく行えるため広告を届けたいユーザーにのみ表示させることが可能です。

何より、WEB上での集客になるため、SNSを利用しているユーザーはWEBへのリテラシーが高いユーザーが多いこともメリットの一つとなります。

▼Facebook広告料金
初期設定費用 50,000円
Facebook広告費 実質クリック予算+20%の運用管理費用(ご予算に応じて対応いたします)


検索エンジン対策を合わせて囲い込み

ベトナムの検索エンジンのシェアはGoogleが96%と圧倒的なシェアにより、Googleへの対策が必須となっております。リスティング広告も活用することで「顕在ユーザー」「潜在ユーザー」など多くのユーザーにリーチをし、プロモーションをより効率化を図り最適化を行います。
マックアンドサンクではベトナムにおける「Google Adwords」への出稿と運用を、「Google AdWords認定資格プログラムの個人の認定資格者」が担当いたします。

▼Google Adwords 広告費
初期設定費用 50,000円
Google Adwords広告費 実質クリック予算+20%の運用管理費用(ご予算に応じて対応いたします)
2012-01-02 | Posted in Topics, ソリューションNo Comments » 

 

生活雑貨「COTAN」のご提案

「チャイナ・プラス・ワン」として中国のリスクヘッジ先として注目されるベトナムですが、製造委託先・アライアンス先の選定次第では、人件費の上昇に伴うコスト増と人材確保の問題に直面することにもなります。
オリジナルブランド「COTAN」の製造、販売事業をベースに、一部OEM製造や製造委託先の調査、選定なども実施します。
製造委託先・アライアンス先候補がどのような性質であるかを把握し、生産・輸出・OEM対応状況などを調査し、リストアップします。 ご要望・コスト・キャパシティと拡張性・品質・立地・企業文化・環境などを考慮して、最適な製造委託先・アライアンス先を選定下さい。その後の価格交渉・生産・品質・納期・コストの管理まで、ご要望に従いフォローいたします。

 

▼『COTAN』ブランドサイト~OEMなどのご提案~

COTANブランドサイト

 

▼『COTAN』楽天ショップ

rakuten

2012-01-01 | Posted in Topics, ソリューションNo Comments » 

 

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